「高校受験が県大会なら大学受験は全国大会」、名言ですね。先日の面談会の際に、とあるご父兄からいただいたお言葉です。そう、大学受験は全国大会。熊本県民であっても、日本のどこの大学を受けてもいいわけですし、逆もまたしかり。熊大に福岡県民が押し寄せる現状は有名です。
さて、全国大会であるからには、全国の大学のことを知らねば戦えません。いろんな大学がありますが、このブログでは「旧帝大」について連載してみましょう。
「旧帝大」、これはその名の通り「昔、帝国大学と呼ばれていた大学」のこと。北から北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州の7つです。見ての通り日本の大都市に配置されており、行政・産業と結びついて地域の教育の核となってきた事実がわかります。官公庁・企業での学閥みたいなものも当然ありますから、その地域で生きていこうとするならば、この7つのOBになっておくと有利です。
近頃の大学受験合格ランキング等を見ていると、東工大・一橋大・神戸大を追加した「旧帝大プラス3」という言葉が定着してきました。たしかに、現在の国立大の難易度的にはこれら10大学が頂点であり、高校や予備校の実力を測るには適切ですね。
この旧帝大プラス3の高校別合格実績全国ランキングを見ると、熊本高校は27位、濟々黌が106位。全国レベルの戦いの中で健闘していますね。ちなみに全国1位は東京の私立開成高校、2位は大阪府立北野高校、九州からは福岡県立修猷館高校が5位につけています(週刊東洋経済2020年8月29日号より)。
旧帝大の話題からはとめどなく展開できるので、また続きは次回に。
インデックス(随時追加)
その2~理系エリート・京都大学
その3~九州大学と福岡市の発展
その4~学士会で味わう高級感
その5~東大一強の時代
その7~名古屋飛ばしとは言わせない
その8~三田会と稲門会
その9~共通テストと2次試験との比率
その10~訳してもわからないのが難関大英語
その11~数学をめぐる2つの戦略
その12~ひらめく数学か、根拠を述べる数学か
その13~小論文の極意
その14~京大と一橋はどちらが上なのか?
その15~記述式答案作成への挑戦
つづく