最高学府※1・東京大学と並び称されるのが西の雄・京都大学。ノーベル賞輩出数なら東大を凌ぐ、理系優位の大学です。なんといっても日本人最初のノーベル賞は物理学の湯川秀樹教授。京大卒で、京都大学在職時の受賞ですからね。

2021年の新しい総長が医学部出身の人になったように、頂点に君臨するのは医学部でしょうか。山中教授のiPS細胞は目新しいところです(山中教授は京大教授時代の研究で受賞しましたが、自身は神戸大学医学部卒)。しかし記憶に新しいこの山中教授以降もあっという間に物理・化学で3人の京大卒受賞者を出しているのが驚異的。

数学版ノーベル賞といえるフィールズ賞を受賞した日本人は3人しかいませんが、そのうち2人は京大卒。廣中平祐教授はめちゃくちゃ有名です。

一方文系は、研究成果において東大に一歩及ばないのが現実。法学も政治学も学会でのイニシアチブを取れているとは言い難いですし、経済学部も褒めどころが見つけにくい。文学部なんかはもっと個性を発揮してほしいですが、われわれ一般人に伝わってくることはあまりない。文系の場合は早稲田や慶應という私大のライバルも強いですから。

そして特筆すべきは、文系理系の垣根を越えた価値を提供した総合人間学部。いまや看板を張れる名声を得ています。歴史で言えば大阪大学人間科学部の方がだいぶ古いですが、教養の正統的進化を提供できているのは京大。優秀な卒業生を出し続けることで世間の評価を得てきました。九州大学も、数年前に似たような文理融合的学部を作りましたので、こちらにも期待したいですね。

写真提供:福岡市

さてそんな京都大学を目指すのであれば、文系は二次試験において社会が必要になります。大阪大学・九州大学までなら国数英で行けるわけですから※2、一つ大きなガラスの天井があるわけです。その二次の社会に備えるためには、絶対に、高2もしくは高1の早い段階から準備しておく必要があります。

理系の場合は、どの大学もそうですが、二次における英語と理科が勝敗を左右しますね。数学が重要なのは当然ですが、数学という科目はその性質上、難易度調整が難しく意外と差がつけにくい。難しくしようとすると、難しくなりすぎてしまう。実力を適正に反映する問題を作るのがとても難しい。それに対して理科は、実力=学習時間がそのまま成績に反映される科目です。とはいうものの、京都大学の物理化学は難しすぎて、私なんかは手も足も出ませんが。

東京一極集中へのアンチテーゼとしてこれからますます魅力を増すであろう京都大学。是非とも目指してみたい大学の一つですね。

【脚注】※1:最高学府とは本来、大学すべてのことを指しますが、東大=最高学府という誤用の方が広まっているため、あえてそう書きました。日本語は日々変節していくものですから。※2:文学部除く。

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