職員の蓑田です。共通テストが終わりました。今年の共通テストはご存知の通り、「難化」ですね。言葉を気をつけたいところですが、荒れています。かつてないです。

私も共通テスト後の月曜からどんどん受験生対応していましたが、自己採点の点数を聞き、「引き続き志望校の二次試験対策をやって良いと背中を押す」、「とりあえず数Ⅲの勉強や私大の対策をしよう」などの指導をしていました。出陣式で伝えたとおり、私大入試や前期試験まで時間が無いからです。そしてもはや共通がこれだけとれていないと二次勝負にもなり、私大入試も熱くなってきます。

共通テスト後の水曜から各種予備校のデータがでました。私は東進と他2つ位を参考にするので、タブレット2台とPC1台を使いながら生徒に点数入力させ、判定や分布などを確認していきます。場合によっては地域を広げたり、学部の幅を増やしたりしますよね。

今は共通後の土曜日、学校で面談などが始まる時期です。

はっきり言って出願検討はしっかりやるべきですが、それは安易に「B判定だから」「C判定だから」の判定をうのみにする必要もないです。「C判定だから出して良いんじゃない…」と安易な意見もありますが、そんなもんではないです。少なくとも1つの予備校の判定だけで判断するものではないです。最低3つ以上は予備校の判定は見ましょう。よくある話ですが、A予備校は「B」、B予備校は「C」、C予備校は「D」など割れることはありますし、この予備校は「A」なのに別の予備校では「E」などの極端な例もでたりします。集まっている母数の数が違ったり、母集団のレベルが違ったりするからです。あと例えば「B」判定ならそのB判定はC寄りのBなのか、A寄りのBなのかも見るべきです。分布をみるのが早いですね。

東進の判定は共通の取れた点数と二次受験教科のからみもみます。もしも共通の数学が悪くて、二次に数学があれば、「二次に数学があるのに共通数学はとれていない」と判定を厳しくすることがあります。しかし他の予備校は純粋に共通のとれた点数のみで評価しますので、二次教科のからみを判定に入れていません。そこが東進判定と他の予備校判定との違いです。

一番大事にしてほしいことを伝えます。前期試験の過去問は赤本でも過去問データベースでも確認できるわけです。※過去問データベースを知らない人はすぐに職員に聞いて!

過去問と自分の相性がどんな感じか?これから1カ月頑張ればしっかり点数がとれるレベルか?実際過去問を解いてみてどれくらいとれるか?これらの過去問をしっかり確認して、解けるなら解いて、「このレベル傾向ならいける」と判断できるなら出願すべきです。「逆に判定はまあまあ良いけど、このレベルや傾向は自分には合わない、太刀打ちできない」とするならば出願すべきでないとなります。繰り返しですが、でた点数や判定だけで出願はすべきではないと思います。

合格者最低点は赤本にものっていますよね。ネットで検索すれば合格者最低点と合格者平均点はでてきます。いつも「すべりこみセーフの合格者最低点で判断すべきではない」と言いますが、今年の共通テストは難化しており、今回ばかりは合格者最低点でみても良いかとは思います。共通と二次あわせた合格者最低点-志望校配点に対しての共通の持ち点=二次試験でとらないといけない点数がでます。二次試験でとらないといけない点数÷二次配点=二次の得点割合目安になります。二次で何割とらないといけないのかを割り出し、過去問を解いて分析して、実際何割とれそうかの判断ができます。最近ですが、熊大志望者がひょんなことで九大の問題を解いてみてそのレベルの違いに愕然としていました(九大の問題レベルの難しさ)。絶対に過去問は出願までにみるべきです。

勢いと感情だけで出願してはいけません。じっくりと多くのデータをもとに過去問をしっかり見て出願すべきです。そのスタンスのもとにあとはご家庭の判断、自分の判断を大事にしてください。

例えば、九大対策を去年の9月から実施してきた二次力を高めてきた人が、共通テストがとれず熊大に変更になったとします。共通テスト後、熊大の過去問を確認したときに、九大の問題を解いてきた分、熊大の問題への対応は時間無いなかでも対応はきくと思いますし、二次で逆転するチャンスはあるかと思います。そういうタイプであればC判定やD判定でも逆転は可能かなと思う訳です。しかしずっと共通テスト対策を重ねてきて、二次力はこれからという形でC判定以下でいけるかという話にはなってきます。そこもふくめて生徒面談や三者面談でお話をさせていただいています。

後期の話はやめにしますが、後期こそ情報戦ですので、ご相談お待ちしております。

出願指導は経験がものをいいます。毎年毎年出願指導をしてきた経験は何物にも代え難い感覚です。毎年鍛えてもらえています。私も10年くらいの経験がありますし、宮﨑先生も豊富な経験があります。出願開始は1月24日(月)からです。

しっかりとした出願を検討しましょう。宜しくお願い致します。

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