今月冒頭、文部科学省が2022年の大学入学共通テスト日程を発表しました。1月15日、16日の2日間が決戦の日となります。出願期間は9月27日~10月7日。日程が確定すると、いよいよ機運も高まってきますね。
半年前に挙行された第1回共通テストは、思いのほか無難な難易度で、平均点も高めでしたので、次回第2回は難化が予想されています。昨年は問題を見た瞬間に、「東進模試とそっくり…」と思ってしまいました。第1回の結果を受け、東進模試はますます最新版にブラッシュアップされていますので、ぜひどんどん活用してください。次回は8月に「共通テスト本番レベル模試」があります。己の力を見せつけてやるんだ、と意気込んで挑戦してください。
共通テストの問題形式にはいろいろ批判もあるようです。
6月7日付朝日新聞によると、
「形式優先、各科目が目指す力を問うていない」
「言語を運用する時は、4技能が複雑に絡み合っていて、きれいに切り分けることはできない。出題者が4技能にこだわり、無理に分けて可視化しようとした結果、問題に見当違いの複雑さが生まれ、精度が落ちた」
「情報を素早く見つける瞬発力のある受験生に有利な設問が多く、英語の基礎力、根源的な思考力・判断力を問う出題とはいえない」
などなど、一部の大学教授たちから言いたい放題言われています。
たしかに、昔のセンター試験のように発音・アクセント→整序英作文→論理的な長文、といったオーソドックスな問題形式のほうが英語の本来の力を測れたのかな、という気はします。私も今の共通テストの問題形式、あんまり好きではありません。しかしわが国自体が大きな転換点を迎え、というよりこのままでは国が成り立たないというレベルの危機を迎えているわけで、そうした21世紀の大変革に備え、教育を一新していこうという気概で生まれた今回の共通テスト導入ですから、まあもう少し長い目で見て、問題形式がこなれていくのを見守ったほうがいいのでは、ということで、自分を納得させている感じですね。
いずれにせよ、まだまだ不確定要素も多い共通テスト。問題形式もこうだ、と決めてかからず、フレキシブルに多様な問題に対応できるよう勉強していきましょう。