こんにちは、熊本水前寺校の大倉です。 11月も中旬に入り、学校の定期テストが近づいてきた、という方も多いかと思います。
ところで、テスト前になると、教室内で「今回全然勉強してないんだよね~」というような声が飛び交うのを耳にしたこと、あるいは口にしたことはないでしょうか。
実際のところ、勉強はたくさんしたけど控えめに言っておこうとする場合や、本当に勉強時間をほとんど取らなかった場合など、様々なケースがありますが、これらの言葉、実は自分のパフォーマンスを下げてしまう言葉なのです。
心理学の用語に「セルフ・ハンディキャッピング」というものがあります。 これは、自分の失敗を外的要因に求め、成功を内的要因に求めるための言葉や行動を指す概念です。
分かりやすくしましょう。「テスト期間にあまり勉強しなかった」と自分に言い聞かせる、あるいは周りに言っておくことで、テストの結果が悪ければ「もっと勉強してればできた」と自身の力、現状そのものからは目を逸らし、自分はやればできる、と余地を作り自己肯定感を守ることができます。 逆にテストの結果が良ければ「あまり勉強しなくても点数取れる自分ってすごい」と自己肯定感をより高めることができる、ということです。
日本人は謙虚であるとよく言いますが、謙虚だからこそ、このセルフ・ハンディキャッピングが発生しやすく、結果として自分自身の現状と向き合いきれずに成長が阻害されてしまいます。
これは、プロテニスプレーヤーの錦織圭選手も経験した状況です。相手は偉大な選手、と口にしたことをマイケル・チャン氏が注意した、という出来事があったそうです。相手は強い、だから負けても仕方がない、と内心思うことで、敗北の原因を自分ではない何かに押し付けようとしていたところを見抜いたのでしょうか。 その後マイケル氏がコーチとなり、コーチングが本格化する中で錦織選手はプレイと同時にメンタルも強化され、アジア人史上最高結果を更新する結果を出すことができました。
自分自身と向き合う、というのは大人でも難しいことです。ですが、 定期テストはあくまで経過の一つ。大事にしないといけませんが、失敗しても悪いことは何一つないですし、失敗と向き合うことは、次にもっと良い結果を出すことに繋がります。 そうして努力を重ねることが大学受験にも結びついてきます!
自分に負けず、頑張ってください!