皆さんこんにちは!熊本清水校の大倉です。

突然ですが皆さん、「古文」の勉強、していますか?

高1・高2・高3、どの学年にも一定数、古文に対して苦手意識を持っている人がいます。共通テスト900点のうちたった50点、と思う人もいるかもしれませんが、古文に時間がかかると、現代文・漢文の解答時間にも影響してしまいます。

現代文は問題の分量が多いので、情報処理のためにどうしても時間をある程度使う必要があります。しかし古文は2ページほどしか分量がありません。つまり、処理すべき情報量も少ない、ということなので、読めさえすればしっかり得点を重ねることができる、実は大変コスパの良い分野なのです!

そんな古文の攻略において最も重要となる要素、それはズバリ「助動詞」です。

今までさんざん定期テストの度に助動詞の活用表を覚えてきたかと思います。ですが、普段の勉強時間の中で助動詞を勉強している、という人は多くはないでしょう。「助動詞の勉強大好き」なんて人はいなくて、「嫌い」という人の方が多いかもしれません。

助動詞は、その意味を正しく理解することで、読解の速度を上げ、正答できる問題を増やすことができるウルトラ重要な要素です。今回は、助動詞の覚えるべきポイントを、例題とともにまとめていきます。

ex. もの知りぬべき顔したる神官を呼びて、(『徒然草』二三六段より)

この文末の「ぬ」、①完了 ②確述(強意) ③打消 のうちどの意味でしょうか?

Tips①「接続」を極めよう

ここでのポイントは大きく2つ。

1つ目は、この「ぬ」の助動詞は、「」なのか「」なのか、という点です。

選択肢3つのうち、①②は完了の助動詞「ぬ」、③は打消の助動詞「ず」の選択肢です。文章の内容から推測することも可能ではありますが、これらを見分けるポイントは、接続されている活用語の活用形にあります。

「ぬ」は連用形、「ず」は未然形にそれぞれ接続されます。「知る」という動詞は、四段活用のため、未然形では「知ら」、連用形では「知り」になります。なので、この「ぬ」は連用形に接続されているので「ぬ」であり、打消の「ず」ではないことが分かります。

一見すると、「ものを知らなさそうな顔をした神官を呼んで、」というように、打消でも意味は通せそうなところですが、文法上のルールを用いることで確実に判別し、文意を正確に読み取ることができます。

助動詞の活用表を覚える際、ついつい活用形ばかりに目が行ってしまいますが、上段に記載してある「接続」などまでしっかり覚えることで、はじめて活用表は真の力を発揮します!

Tips②ルールまでしっかり覚えよう

残った選択肢は①完了 ②確述(強意)の2つ。さあ、どちらでしょうか。

これも文意から推測できそうな気もしますが、文法上のルールで確実に看破できます。というのも、助動詞には、特定の組み合わせで用法が固定されるルールが存在するからです。

「ぬ」という助動詞は、下に推量の助動詞(「む」「べし」など)が付くとき、確述(強意)の用法となる、というルールを持っています。今回の問題でも、下に「べき」→水量の助動詞「べし」の連体形が付いているため、この「ぬ」は確述(強意)であることが分かるので、正解は②となります。

このようなルールに関しては、助動詞表には載っていないことが多いです。そのため、文法書の中身までしっかり目を通しておく必要があります。

今回は「助動詞」に焦点を当ててまとめていきました。

実際は、古文単語や敬語も覚えていかなければならないのですが、それらをつなぎ合わせる要素が「助動詞」です。これを覚えないと話になりませんが、覚えて活用できるようになれば、話の流れをしっかりと掴むことができます!

急がば回れで、空いた時間などを使いながら復習しておきましょう!

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