合格体験記を依頼し、卒塾生から文章が届いていますが、私が担任した生徒の文章で衝撃を受けた内容をご紹介します。まさしく難関大に合格するためのメソッド・真理がここにありますのでご紹介します。

【後輩へのアドバイス】

■これだけはわすれないでほしいこと

「一度見た知識を絶対に忘れない」ということに最も重きを置いて勉強しました。すぐに忘れる性格だったので、忘却曲線に合わせて欠かさず参考書や問題を見直していました。これが最も最後まで効いたかなと思います。また次々と新しいものに手を出さず、ひとつのものを何回もやりこむのが良かったと思います。「忘れることが最大の無駄」が受験期の合言葉でした。また東進にはたくさんのツールがありますが、それを終わらせることが目的にならないように注意してください。私は直前に数学の過去問を二十五年分、二~三周して徹底的に頭に入れ、最初0完答だったのが最後には完答できるようになったことが自信につながり、当日落ち着いて解くことができました。自分のものにするまであきらめずに取り組むことが重要だと思います。終わらせたところで忘れたら意味ありません。しっかりと自分のものにできているか、成長しているか、忘れてはいないか、たびたび立ち止まってください。ただやるだけで点数が上がるほど甘くはないです。

体験記作文より

一年を通して大事なのは記憶と反復でした。ただ座って新しい問題の答えを眺めても点数が上がる人はほとんどいません。暗記物を一日詰め込んでも残念ながら試験当日は忘れています。少しずつ、しかし確実に全範囲習得するように計画を立てて勉強してください。受講ならただ受けて終わりではなく、その授業でのポイントを短くメモしておき、試験直前まで何度も見直すと効果的でした。暗記とは程遠く感じる数学も、一度解いた問題の考え方を覚えておくことが最も重要です。何十回も反復することで初めて身につくのだと痛感しました。二次試験本番、英語数学社会で過去に解いた問題がいくつも出ました。どこの難関大でも突き詰めればそんなものだと思います。また「苦手だから」と演習が核となる科目を避け、知識科目ばかりやるのは絶対にやめたほうがいいと思います。演習がものをいう科目こそ、ライバルと決定的な差が付きます。三年生になってからでも全く遅くないのでしっかりと向き合ってください。

試験直前期、様々な解法が身に付きある程度点数が伸びてくると見えてくる落とし穴が知識事項です。最初のほうは覚えた文法や単語の使い方がわからず点数になるのかわかりづらいのですが、高得点になってくると、「ここは正解するべきだった」など基本の穴がものすごく目立ちます。最後まで基本事項は重要です。おすすめは受験期前半と共通テスト直前の二つの時期で徹底的に頭に入れることです。共通テストの得点向上にも、その後の二次試験勉強にも役に立ちました。

いかがでしょうか?

難関大に受かるには受かるに値する努力・行動がそこにはあるのだとあらためて感じます。この生徒のモチベーションをどうこうするということは一切なく、自分で考えて自分で突き進んでいった生徒の一人です。

早稲田スクールに10年以上いますが、受験生から学ぶことは非常に貴重な財産です。早稲田スクールの後輩たちの指導に活かしていきます。

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