受験生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
公立高校の卒業式から2日ほど遅れてしまいましたが、お祝い申し上げます。
~今回は、ちょっと長くなりますが、節目の月なのでご了承下さい。~
3月は、受験生の卒業を見送り、また大学生が卒業や就職などの近況報告に来てくれる時期でもあります。
私も水前寺校に10年間勤務させて頂く中で、高校入学から大学受験&進学、就職を見届けさせて頂き、中には🌸結婚報告🌸まで受ける場面が増えてきました。
大学生活や就職後の仕事の相談を涙を流しながら相談する生徒もおり、その度に、「10代後半から20代の時期って本当に貴重だな~」と心の底から感じています。
「私が若いころは…」と自分語りをすることは簡単ですが、今のような変革の時代に個人の過去の事例を還元することはとても難しく、そうなってくると、ある個人の経験だけでは伝えられることが本当に限られてきます。
そんな変革の時代を生き抜いた人の中に、私の大好きな言葉を残して下さった人がいます。

そう、『与謝野晶子』さんです。
そして、その言葉が、
『創造は過去と現在とを材料としながら新しい未来を発明する能力です。この能力は個人のものです。個性的のものです。多数は之を助長し、併せて之を受容し、之と同化する作用はあっても、或(ある)一つの新しい文化内容を創造すると云うことは、厳格なる意味に於て全く不可能なことだと思われます。
人格の中心となるものは実にこの創造能力を推さねばなりません。若(も)し之を欠くならば、人は模倣同化の消極的生活にのみ終始して、自我の生存を主張する理由が薄弱になります。この創造能力を用いて、自存、自労、自活、自営の生活を建設してこそ初めて堅実な積極的の文化生活者と称することが出来ると思います。』(1919年の婦人公論の記事より引用)
です。
今は、大学受験だけでなく、働き方や社会の在り方についてまで大きな変革が起こっている時代です。ちょうど100年ほど前のこの時代も、世界的に女性の参政権が認められるなど、人類史上では文化的に大きな発展を遂げた時代でした。
ここ数年での高校生や大学生からの進路相談の多くが、社会の変化に対する不安に基づいています。
しかし、この変革の時代に、社会へ正解を求めることは非常に困難な課題だと思われます。まずは、自分が何を考え、何を行い、何ができるのかを分析し、自立していくスタンスを持つべきなのかもしれません。
高校生には、大学受験が合否だけに終始するのではなく、個人の努力の限界を突破することであったり、困難な課題に挑戦し失敗することであったりを経験する機会にして欲しいと切に願っています。
受験生に限らず、卒業生も困った時や一人で苦しい時は、いつでもご相談下さい。一緒に考えましょう!
今週も校舎でお待ちしています。